香林農園のある帯広市拓成町は、日高山脈の麓に位置しています。

大地から湧き出る水と山から吹く風が、日高山脈の空気を拓成町に運びます。

香林農園のチーズは、そんな環境の中でつくられています。

雪溶けが終わると草木が芽吹き始め、薄紫のエゾエンゴサクが足元で揺れます。
遠くにこぶしの白い花が目立ちます。

オーストラリアから飛んでくるオオジシギの急降下する羽音を聞く頃、緑は勢いをつけて広がります。

山羊と牛は春から秋にかけて放牧地で草を食みます。山羊たちはヨモギやイタドリなどの野性の草も大好きです。

雪に閉ざされる長い冬は、畜舎の中で干し草を食みながら夏の思い出にひたります。

※搾乳の時間のみ繋ぎとしてビートペレットを与えています。

ここの風土や、人と動物たちの生活はすべてチーズに反映されていきます。

小さな工房でつくられる僅かばかりのチーズですが、農場の物語を味わっていただけると嬉しいです。